ワーウルフ:ジ・アポカリプス

World of Darkness ってなんだろうというイメージをあなたに伝えるために、僕は誤解を恐れない。
今回は、ワーウルフってナニがおもしろいの? そんなに間単にプレイできるの? という疑問に、行動で示してみようと思う。

題して、「すぐに使える! ワーウルフのロールプレイ」のはじまりはじまり。

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ぜひ覚えて欲しいロールプレイ、それは『仲間と喧嘩をする』だ。
口げんかをするロールプレイなんて飽きちまったって?
ならきっと、このロールプレイはあなたを満足させてくれるだろう。

やり方は簡単。

他のキャラクターの発言にちょっとでも気に入らないことがあれば、胸倉を掴んで脅してみせるんだ。相手だって誇り高くて怒りっぽいワーウルフ。すぐに応戦してくれる。
そこで、相手が口答えでもしようものなら、思いっきり殴りつけるんだ。すごくムカついているという事をいいたいなら、ツメを立ててもらってもかまわない。もちろんお互い血を見ることになろうね。
ST(マスター)はきっと、嬉々として<業怒>判定をさせてくれるだろう。

そりゃあもう死人も出ようかという大げんかになる。
でも心配は要らない。パック(群れ)には<フィロドクス>と呼ばれる立派な仲裁役がいるし(君のパックにもいる・・・よね・・・)、喧嘩してるところを他の仲間に見られたら、末代までバカにされてしまうからね。
ほっときゃそのうち正気にもどるだろうさ。

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そんなことしてたらゲームにならない、確かに普通はそうだ。
でも、このシーンは間違いなくワーウルフというゲームを表現しているし、この演出こそワーウルフの基礎のロールプレイだと僕は思う。

なぜかといえば、一事が万事そうであるからだ。
目の前の敵 NPC を殺すかどうか? なんて葛藤シーンがあるとしよう。
どうするね?
 『説得を試みる』?
 『殺さないように手加減して戦闘不能に追い込む』?
 『血気にはやる仲間を止めつつ時間を与えて逃がす』?
僕ならこれだね。
 『説得するふりをして相手の挑発を待ち、怒りくるってめったうちにする』
怒るってところがワーウルフっぽいし、なにしろ無意識にのうちに殺してしまってから、パックメンバーにどやされて後悔するなんてプレイは味があると思うしね。

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天羅万象だって、深淵だって、その他あらゆる演出系ゲームだって、ここまではやらないだろう?
これが、WoD だと思うんだ。
それを称して、僕は「本番アリ」ゲームと呼んでいる。「寸止め」のロールプレイしか経験していないなら、これは結構はまると思うよ。

そうしたロールプレイの結果、綺麗にシナリオは終わらないかもしれない。血みどろのエンディングを迎えたり、仲間割れで戦闘不能に陥ることもあるだろうけどね。
行動の結果起こったことの全て、それがワーウルフというゲームであり、WoD なんだと思う。

それ以外にも、ワーウルフ社会はいろんな解決できない矛盾を抱えている。
現実問題を解決できない旧き掟、世界の終わりを目の前に裏切る仲間たち、部族同士の確執と争い、守るべき地球を蝕む“愛すべき”人間たち・・・。
心の葛藤を表現するようなプレイは知らず知らずのうちにできてしまう。
でも、知ってても意外とできないのが、今までいったようなシーンなんだよね。
だから、このプレイを覚えて、僕のワーウルフにぜひ参加してみて欲しいな。

いっしょにオオカミを愛でよう!@wolf でした。

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