井上純弌が好きである。
別に私が同性愛者というわけではなく、彼の作る作品が好きなのだ。
それは、もう、天羅万象やテラ・ザ・ガンスリンガー、アルシャードは言うに及ばず、TORG なんて狂おしいほど好きだし（ TORG ファンの方々、この作品を井上純弌というくくりで語ってしまってすみません）、拳皇伝説だって、運命の風だって愛せそうなほどである。
ギャラクティック・アークは、ちょいと微妙だけど。
井上純弌のコメントが好きである。
最近は特に遊ぶ予定が無くても、氏の作品を買ってしまうことすらある。
前書きと後書きを読むためだけに。氏のコメントの面白さは筆舌尽くしがたく、毎回目が離せない。正直言って、作品そのものよりも楽しませてもらっているかもしれない。一々あげると限が無いが、一番好きなのは BEASTBIND MILLENIUM の『もはやこれはサプリメントとは言えない─。』という帯である。
(これは、もしかしたら編集さんの仕事かも知れませんね)
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で、井上純弌と World of Darkness である。
一見あまり関係のないトピックである。だが、たとえば氏の代表作である天羅万象を見てみよう。参考資料としてちゃんと挙げてある。「ストーリィテラーシリーズ（ホワイトウルフ）」と。
そういえば氏は RPG マガジン誌で、日本の RPG が海外のヒットした RPG と比べ視覚面で遅れていると指摘し、天羅万象ヴィジュアルブックを作成したと記している。当然 WoD とかも参考にしているのだろう（むしろ技能欄を参考にしたような気もするが）。
そう、井上純弌と World of Darkness は決して無関係ではないのだ!!（やっとお題につながりました）
尚、RPG マガジン誌で、実際に井上氏が参考に挙げられている作品は「ミュータントクロニクル」である。翻訳 TCG 第１号の「ドゥームトルーパー」と世界を共有するスウェーデン製の有名 RPG と、同サイトを立ち上げた SillyWorks の著作「新迷解 RPG 事典」に紹介されている。
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閑話休題
では、井上純弌と World of Darkness について彼のコメントを引用してみよう。
手元にある資料から、直接World of Darknessについて言及しているのは、これぐらいである。
『……実際ここしばらく、トーグ以来海外 RPG ですごいと思ったのは見たことないです。少し前に Hunter という RPG が出ていたけど、あれもダメです。スタッフの中に World of Darkness のすごいファンがいるんで言いますけど、あれクソゲーなんですよ(笑)。プレイできないです。……(別冊FSGI第５号より)』
………どっかーん!!
ここで、私と World of Darkness と井上純弌というテーマの設定に無理を感じた私は、筆を置こうと思う。
あえてフォローするならば、同インタビューが行われたのは BEASTBIND という World of Darkness と近いテーマの作品について言及する直前の発言であり、井上氏のウィットに富んだサービスだったのだろう。
尚、後日 Hunter : The Reckoning と近しいシチュエーションで BEASTBIND を遊ぶことが出来るサプリメント(笑)『BEASTBIND MILLENIUM』が発売されたことは、非常に興味深いことである。Hunter がクソゲーであるのか、また BEASTBIND MILLENIUM がプレイできるゲームなのかは、実際に遊んでいる方々が一番良く知っているのだろう。
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さて、ここで来るべきWoDコンへ一参加者としての要望である。出来ることなら、私に Hunter : The Reckoning をプレイさせて頂けないだろうか。
井上純弌氏の発言を受け、一度遊んでみたいと思っていた WoD 初心者の積年の夢なのだ。当日時間があれば、一プレイヤーとして WoD コンに参加したいと考えている。その時、どんなシステムを見せてくれるのか楽しみにしたいと思う。
あなた方のコンベンションの成功を願って止まない。
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追伸
本文中でほとんど触れなかった「私と World of Darkness 」の部分だが、私はルールすら買っていない本当に初心者です。
いや World of Darkness 、面白そうですねえ。ちなみに私と World of Darkness の出会いは、井上純弌氏の諸作でイラストを担当した速水螺旋人氏の漫画「六畳一間の戦場 真夏の VAMPIREWARS 」に出てきた吸血鬼娘のアップ時の効果音(?)『ぶるはー』です。
(了)