コンテンツ開始

ローズトゥロードカルタとは?

皆さんは「ローズトゥロードカルタ」の存在をご存知であろうか?

その姿が歴史上に初めて現れたのは2004年9月の札幌でのことであるといわれている。
そこで行われたとあるコンベンションにおいて、後々、ユルセルーム愛好家を多く輩出していく事になるサークル Silly Works*1 の協力者たちがそれまでに行われていたユルセルーム研究の一環として、「ローズトゥロードカルタ」を作り出したのである。
この「ローズトゥロードカルタ」は統一王朝時に作られたといわれる「ラマーティルス」というカードゲームを元にしており、それの再現を目指して作られた。しかし、現状においてその実物は散逸しており、その姿を知ることはことは不可能であり、Silly Works も時代を降った四王国期に広まった「ラムッキ」のある地域に伝わっている断片を参考とせざるをえなかったようだ。
しかし、完全な形ではないといえど、このカルタはその時代の出来事を色濃く現す記述*2や、後に起きる大旗戦争の時代を予言したといわれるモノや、ある意味神(スィーラ)の視点から書かれたとしか思えない記述*3もたびたび見受けられ、ただの遊戯道具をこえた意味を持つものとなっているのは、間違いないだろう。

そして、今回遂にサイト上でのダウンロードが行われることとなった。
今まではコンベンション参加者にしか入手できなかったもの*4が、多くの人の目に触れることになって、とても喜ばしいことだと思う。
一部にはこのカルタについて偽作説も存在するが、一ユルセルーム愛好者としては、本物であれ、偽作であれ、我々はこのカルタの生み出す幻想と郷愁を存分にに楽しむべきだ……心からそう思うものである。

さあ、みなで統一王を目指し、四王国の覇権を争おうではないか!

(梶原一茶・ユルセルーム愛好者)

  • *1 一部研究者からは概念存在サークルとして実在を疑われている。少なくても正式メンバーとして確認されている者が一人しかいないということから、通常のサークルとは異質な存在であるということは、想像に難くない。
  • *2 四王国期に起きたラバの高騰事件や、後の時代におけるデュラでの異種結婚の流行など。
  • *3 「その方がプレイヤーもやる気が出るでしょう」「戦いは愚かならばどこでも起きるもの」はある意味、神の視点から書かれた含蓄深い言葉であるのではないかと推測される(旅人に伝わる教訓であるという説も存在する)。しかし「エラッタが多すぎます」という悲しげな言葉は、幽魔族の発言であると思われる。
  • *4 04年版と05年版のサイズの違いについては、「ラマーティルス」と「ラムッキ」の時代で伝わっている大きさが違うことため、それぞれの説を基に作ったからだということらしい。
コンテンツ終了